残業が多すぎて転職をしようか悩む…
残業の負担は大きいですよね。
転職経験がある私としては、転職を悩むほどの残業量なら、迷わず転職活動することをオススメします!
ブラック市役所で8年間勤務し、ホワイト市役所への転職に成功した私が、市役所の残業について解説します。
【体験談】転職で変わった働き方
本当に転職で職場環境が改善されたの?
私は、ブラック市役所からの転職で、働き方が改善されました!
転職により、残業時間が大幅に減り、サービス残業がなくなったからです。
ブラック市役所で働いていたときは、残業が多く、仕事とプライベートの境界が曖昧になるほど、仕事に追われていました。
- 月100時間以上の残業
- サービス残業が当たり前の慣習
- 休日出勤と取れない振替休暇
- 休日に上司から仕事の連絡
- 上司から仕事の持ち帰りの指示
仕事が終わるのは、いつも22時以降。
子どもの寝顔しか見れない日々を過ごしていました。
転職することで、驚くほど働き方が変わりました。
転職後は、ほとんど残業はなく、毎晩家族と一緒に食事ができるなど、家族との時間を増やすことができました。
また、サービス残業がないことや地域手当が増えたことにより、実質的なも給料アップも実現できました。
できるなら、転職に悩んでいた過去の自分に教えてあげたいぐらいです。
このように私自身、転職で働き方が改善されたからこそ、ブラック市役所の残業で悩んでいる皆さんには、心から転職をオススメします!
【残業編】転職活動すべき市役所の特徴5選!
残業はどこまで耐えるべき?
市役所で働いている以上、一時的な残業が発生することはあります。
ただし、限度を超える残業文化があるなら、抱え込まず転職活動を始めましょう!
根強い残業文化の改善には、職員の入れ替わりと長い時間がかかります。
つまり、個人では変えられない問題です。
そんな環境からいち早く脱出するために、個人ができるの行動は、働いている市役所をよく観察し、転職することだけです。
経験をもとに、根強い残業文化があるか確認できるチェックリストを作りました。
皆さんの市役所は、いくつ当てはまりますか?
✔︎ | チェック項目 |
---|---|
月80時間以上の残業(サービス残業を含む)が、年に6ヶ月以上ある。 | |
平日だけでは仕事が回らず、休日出勤で対応することがある。 | |
出退勤の管理がアナログである。 | |
休日でも、頻繁に上司から仕事の連絡がある。 | |
残業をする職員を評価する慣習がある。 |
3つ以上当てはまる場合は、迷わず転職活動を始めましょう!
事実、私が働いていたブラック市役所では、これら全てが当てはまっていました。
市役所の残業の実態を踏まえて、各項目について解説していきます。
考えなしに退職するのは、リスクが高いので注意してください!
すぐに退職を決断するのではなく、転職リスクについて、しっかり考えたうえで、リスクが低い転職活動から始めましょう!
限度を超える残業時間と休日出勤
チェック項目のうち、
- 月80時間以上の残業(サービス残業を含む)が、年に6ヶ月以上ある。
- 平日だけでは仕事が回らず、休日出勤で対応することがある。
これらにチェックが入るのは、仕事量と人手不足による残業が発生しています。
本来、公務員の残業時間の上限は、原則は民間企業と同様で、月45時間・年360時間とされています。
ただし、労働基準監督署が認める場合、上限を超えて職員を働かせることが可能となっています。
公務員である以上、コロナや災害といった非常時には、上限を超えて働くことも必要となるため、一時的な残業は仕方ないということです。
問題なのは、これを拡大解釈し、残業を当たり前にしてしまっているケースです。
この状態が続くと、残業ありきの仕事量が標準になり、毎日残業しないと仕事が間に合わないという状態に追い込まれてしまいます、
仕事量や人手不足を、なかなか改善されない市役所で働くより、転職活動をする方が、働き方の改善に繋がります!
曖昧な出退勤の管理方法
チェック項目のうち
- 出退勤の管理がアナログである。
にチェックが入る場合は、無意識のうちにサービス残業を誘導されている可能性があります。
皆さんの働いている市役所では、職員の出退勤をどのように管理していますか?
管理方法が、客観的な記録以外であれば、サービス残業が発生しやすい環境です。
職場環境や古い慣習が、サービス残業の原因になるからです。
デジタル化が進む現代で、不思議に感じている方もいると思いますが、いまだに出退勤の管理方法がアナログな市役所があります。
総務省「地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果」では、タイムカードやICカードなどの客観的な記録方法を取り入れている県庁所在市は30%以下であるとされています。
記録方法 | 割合 |
---|---|
タイムカード、ICカード等の 客観的な記録 | 28% |
任命権者からの現場確認 | 22% |
職員からの申告 | 50% |
私が働いていた市役所では、毎朝出勤簿に印鑑を押して、出勤時間を手書き。
帰るときは、退勤時間を手書きして帰るという流れで管理をしていました。
このようなアナログ管理のもとでは、職場環境や組織文化が原因で退勤時間を正確に書きづらいことがあります。
実際、私が働いていた市役所では、(予算不足が原因でできてしまった)古い慣習により、帰る時間が20時以降になったとしても、20時と書いて退庁する慣習がありました。
つまり、21時まで残業した場合、1時間はサービス残業になってしまいます。
客観的な記録で管理すれば、実際の残業時間が浮き彫りになり、不足している予算額を把握できるにもかかわらず、アナログ管理と古い慣習により不足額を曖昧にしていました。
そういった場合、出退勤の管理方法が改善されない市役所で働き続けるよりも、適切な出退勤の管理をしている市役所転職する方が、働き方を改善することができるわけです!
残業文化を受け継いだ上司
チェック項目のうち
- 休日でも、頻繁に上司から仕事の連絡がある。
- 残業をする職員を評価する文化がある。
にチェックが入る場合は、残業文化を受け継いだ上司がいる可能性が高いです。
職場を管理する立場である上司も、残業文化の中で働いてきたため、部下に対しても、同じ残業文化を引き継いでしまう傾向があります。
具体的に残業をする職員を評価する文化とは、
「仕事量を管理できない上司が、管理できなかった仕事を残業でカバーしてくれる部下を評価する」
ということです。
仕事量を適切に管理できている場合、残業する職員がいれば、仕事の再分配や指導をすることができるはずです。
また、職員数が足りないのであれば、仕事量の削減や職員の増員を図ることもできます。
管理不足できない上司が悪いってことかぁ
全ての原因が上司にあるわけではありません。
あなたの上司もたいへんな状況に追い込まれているかもしれません。
上司としても、配属された瞬間に
- 管理できないほどの仕事量
- 増員をしてもらえない環境
といった状況では、仕事量の管理が難しいのも事実です。
結果、業務改善のための余力がなく、日々の業務を残業や休日出勤しながらやり過ごすので精一杯。そのまま数年後に異動といった悪循環となります。
このような根強い残業文化は、個人で改善できるものではありません。
適正に仕事量の管理がされていて、職員数が確保されている市役所へ転職する方が、働き方の改善につながりやすいのです。
「形式的な残業対策」の限界
ブラック市役所は、この状況を放置しているの?
市役所では、ノー残業デーや残業予定表の導入といった残業対策が行われることがあります。
しかし、これらの対策には限界があるのが現実です。
多くの場合、形式的な残業対策をしても、業務量自体が減るわけではなく、職員は結局、業務を終わらせるために自主的に残業を続けることになります。
私が働いていた市役所では、ノー残業デーに残業をする場合は、理由書を提出が必要となり、残業をするために、プラスの事務仕事が発生していました。
このように「形式的な残業対策」には、限界があり、サービス残業の原因になりえます。
本当に必要なのは、事業の見直しです。
年々増える市役所業務において、不要なものを削減する動きがなければ、待っているのは更なる残業です。
市役所も例外ではない!サービス残業の実態!
市役所って、残業が少なくて定時で帰れるんじゃなかった?
市役所の残業時間については、総務省の「令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査」の結果によると、市役所職員の平均残業時間は、月11.4時間(年137.0時間)となっていて、比較的少ないとされています。
ふきだし(ラクタメ)
調査結果では、残業時間が少ないように見えますが、サービス残業が隠れている場合があります。
市役所の仕事の中には、緊急の対応が必要となり、予算以上に残業が発生することがあります。
本来、残業代を支払う予算が不足する場合、それ以外の別予算で補填してでも、残業代を支払うべきです。
しかし、残業代の補填をよく思わない慣習が残業代の未払いにつながることがあります。
なぜ予算が不足が発生するの?
本来、残業代の予算は、過去の実績を踏まえて、必要額を計算して決めます。
その際、緊急の対応も見越して、予算を組んでいるはずです。
ただ、災害やトラブルといった緊急対応は、予測が難しく、想定以上に残業が発生し、予算が不足してしまうことがあるのです。
また、曖昧な出退勤の管理が原因で、正確な残業代を確保できていないこともあります。
転職先の市役所にサービス残業があるか確認する方法はある?
職員一人当たりの人口が同じ市役所の中で、明らかに残業時間が少ない市役所は、サービス残業が発生している可能性があります。
具体例として、職員一人当たりの人口(※)が、ほぼ同じ3市を比較してみます。
市町村名 | 職員一人当たりの人口(人) | 平均残業時間(時間/月) |
---|---|---|
滑川町 | 237.7 | 7.8 |
沖縄市 | 237.5 | 21.1 |
三木市 | 237.5 | 20.3 |
市役所の仕事には、住基・税・保険といった市町村ごとに差がない仕事がたくさんあります。
それにもかかわらず、滑川町のように他よりも明らかに残業時間が少ないのは不自然です。
滑川町では、沖縄市や三木市によりも、サービス残業が発生している可能性があります。
このようにして、サービス残業の可能性を調べることができます。
※ 職員一人当たりの人口
職員一人当たりの負担がどれぐらいあるかを簡単に比較することができます。多い市役所ほど人手不足の可能性があります。
現実は、限られた人数でやりきるしかない状況に追い込まれサービス残業をしながら業務をこなしている市役所は少なくないのです。
一般的な安定していて定時で帰れるイメージの市役所ばかりではありません。
市役所への転職をする際には、転職先の市役所をよく調べるようにしましょう!
【まとめ】職場環境を観察し、よりよい職場環境を求めて行動しよう!
皆さんが働いている市役所はいかかでしたか?
今回の記事のまとめです。
- 転職で働き方を改善することができる。
- 「転職活動すべき市役所の特徴5選」で根強い残業文化が確認できたら、迷わず転職活動を始める。
- 転職先の市役所を決めるときは、サービス残業の可能性がないか確認しておく!
まずは、働いている職場環境をについて、しっかり観察しましょう!
よりよい職場環境を求めて転職を目指すのは当たり前の時代です!
気づいたら手遅れだったとならないように行動していきましょう!
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