【徹底解説】市区町村別平均年収ランキングと年収アップ！

ブラック市役所で8年間勤務し、ホワイト市役所への転職経験のある私が、市役所の年収について解説します。

市役所職員の平均年収は民間企業よりも高い

市役所職員と民間企業の平均年収は次のとおりです。

• 市役所職員：592万円
  （地方公務員給与実態調査）
• 民間企業：458万円
  （民間給与実態統計調査）

市役所の方が民間企業よりも、平均年収が約130万円高いことがわかります。

市区町村別平均年収ランキング

地方公務員法で、職員の給料は各市役所で決めなければならないとされており、市役所ごとに給料表が違うため、同じ仕事をしていても給料に差が生まれます。

例えば、千葉県佐倉市のように平均年収が760万円と非常に高い市役所もあれば、沖縄県渡名喜村のように平均年収411万円といった他の市区町村よりも低い市役所もあります。

市区町村平均年収ランキングでは、東京を中心とする関東圏ランキングが高く、人口が減っている市区町村はランキングが低い傾向があります。

総務省の地方公務員給与実態調査をもとに全国1,721市区町村の平均年収をランキングにしています。

市区町村別平均年収ランキング　トップ10

順位	市区町村名	平均年収
1	千葉県佐倉市	7,603,528
2	神奈川県厚木市	7,542,820
3	東京都小平市	7,419,940
4	東京都国分寺市	7,379,092
5	千葉県浦安市	7,366,988
6	神奈川県小田原市	7,350,472
7	神奈川県藤沢市	7,335,772
8	東京都三鷹市	7,312,228
9	愛知県豊田市	7,311,964
10	神奈川県平塚市	7,273,664

もし今の市役所の年収に満足していないなら、年収アップについて考えるべきタイミングかもしれません。

年齢による年収アップ

市役所職員の年収について深掘りしていきます。
市役所では、民間企業より年功序列の風習が残っており、年齢に応じて増えていくことが特徴です。

20代（新人・若手職員）

市役所に入庁して間もない20代の職員の年収は、300万円から400万円程度です。

この時期は、基本的な業務を習得し、実務経験を積む期間です。給料は低めですが、各種手当や福利厚生が充実しているため、総合的な待遇は安定しています。

30代（中堅職員）

経験を積み、職務に慣れてくる30代になると、年収は400万円から500万円程度に増えます。

この年代では、主任職や係長職など、管理職の一部を担当することが多く、責任が増す分、給料も上昇します。

40代（ベテラン職員）

40代の職員は、年収が500万円から600万円程度になります。

この年代では、課長職や部長職といった管理職に昇進する人が多く、業務の幅が広がり、給料も大幅に増加します。また、役職手当や経験手当も加算されるため、総収入がさらに上がります。

50代（シニア職員）

50代になると、年収は600万円から700万円以上に達します。

この年代では、組織の中核としての役割を果たし、重要な意思決定を行うことが多くなります。部長職やさらに上級の役職に就くことが多く、給料も最大限に増加します。

昇進による年収アップ

昇進とともにどのように年収が増えていくのか、具体的な例を挙げて説明します。昇進によって得られるメリットや新たな責任についても触れていきます。

ここでは、新卒採用から管理職への昇進まで、市役所職員の典型的な流れを紹介します。各ステップでの役割や給料アップについて詳しく解説します。

年収アップのためのスキルアップ

市役所職員が年収アップをするためには、専門性の向上が効果的です。具体的なスキルアップの方法を説明します。

研修・セミナーの参加

市役所では、職員向けの研修やセミナーが定期的に開催されます。これらに積極的に参加することで、最新の知識や技術を習得し、業務効率を高めることができます。

通信教育や夜間学校の利用

業務時間外に通信教育や夜間学校を利用して専門知識を深めることも有効です。働きながら学ぶことで、仕事に直結するスキルを効率的に身につけることができます。

自己学習

書籍やインターネットを活用した自己学習も重要です。特に、最新の法律や政策についての知識を深めることで、業務の幅を広げ、専門性を高めることができます。

年収アップのための日々の行動

昇進は給与アップに直結するため、効果的なキャリアプランニングが重要です。昇進のための具体的な行動を説明します。

責任ある業務の引き受け

積極的に責任ある業務を引き受けることで、上司や同僚からの評価が高まり、昇進の機会が増えます。プロジェクトリーダーやチームのまとめ役としての役割を担うことで、リーダーシップを発揮することが重要です。

業務改善の提案

日常業務の中で問題点を見つけ、改善策を提案する姿勢も評価されます。効率的な業務運営やコスト削減の提案など、具体的な成果を上げることで、昇進のチャンスが高まります。

キャリア目標の設定

自分のキャリア目標を明確に設定し、それに向けた具体的な行動計画を立てることが重要です。例えば、5年後に係長職を目指す場合、必要なスキルや経験を逆算して計画を立てます。

ネットワーキング

他の部署や市役所外の専門家とのネットワーキングを積極的に行い、人脈を広げることも重要です。多様な視点や情報を得ることで、自分のキャリアに新しい可能性を見つけることができます。

メンターの活用

市役所内の経験豊富な上司や先輩をメンターとして活用し、キャリアについてのアドバイスを受けることも有効です。メンターからのフィードバックをもとに、自分の強みや改善点を把握し、昇進に向けた準備を進めることができます。

転職による年収アップ

転職には、現在よりも高い年収や良い待遇を得られる可能性があります。

平均年収ランキングからもわかるように、市役所ごとに年収差があり、市役所間の転職でも年収アップにつなげることができます。

また民間企業では、成果に応じた報酬が期待できることがあり、市役所間の転職よりも大幅な年収アップも期待できます。

転職にはリスクがあります！
転職リスクの許容範囲は人それぞれです。転職リスクについては、「もったいない？市役所から転職できない理由と転職リスク！」でまとめていますので参考にしてみてください。

年収アップに加えて、転職により新しい環境で仕事をすることは、自己成長することもできます。新しいスキルや知識を習得する機会が増え、自分自身のキャリアを広げることができます。

昔は同じところで働き続けることがよいとされていましたが、今は年収アップの転職は当たり前の時代です。

海外では、給料の交渉や給料アップの転職は当たり前です。日本でも海外の働き方を参考にしている企業がたくさんあり、企業側も転職をプラスとして捉えています。

公務員に根強く残っている「年功序列で、定年まで同じ職場で働き続ける」という先入観の中で生きていく必要はないのです。

年収アップを目指すなら、転職を検討することもひとつです。一昔前に比べて転職がしやすい現代、しっかりと準備し、自分のキャリアにとって最適な選択をするようにしましょう。

【転職体験談】「給与・定員等の調査」で更に詳しく年収を比較

私自身、年収アップを目指し、市役所から市役所へ転職をした経験があります。

30歳で結婚もしていたため、転職に失敗するわけにわいかないと思い、市役所の年収を詳しく比較しました。

具体的には、「市区町村別平均年収ランキング」にくわえて、「給与・定員等の調査」を確認しました。

年功序列が残っている市役所では、平均年齢が高いことが理由で、平均年収が上がる可能性があります。より正確な数字を得るために、市役所のホームページで「給与・定員等の調査」も参考にしました。

同じ課長級でも、年収に100万円以上の差があることや、課長級（転職前）と班長級（転職後）がほぼ同じであることがわかり、転職活動に踏み切りました。

市区町村別平均年収ランキングでは、複数の市区町村の平均年収を簡単に比べることができます。
転職先が絞れた段階で、「給与・定員等の調査」も確認することもオススメします。

【まとめ】現状を知り、市役所職員の年収アップを目指す行動をしよう！

皆さんが働いている市役所はいかがでしたか？今回の記事を簡単にまとめると次のとおりです。

• 市役所職員の平均年収は、民間企業よりも約130万円高い。
• 市役所ごとに年収の差がある。
• 市役所職員は、年齢・昇進による年収アップが一般的。
• スキルアップや日々の行動を意識することで、昇進による年収アップにつなげることができる。
• 働いている市役所の年収には限界がある。
• 年収アップの転職当たり前の時代である。

年収への不満があるなら、市役所の年収について、知ることからスタートしましょう！

現状を知り、年収アップの転職を目指すのは、当たり前の時代です。気づいたら転職できない年齢で手遅れだったとならないように行動していきましょう！