- 公務員を辞めた人のその後を知りたい
- 辞めて後悔した人はどれだけいるか
- 末路という言葉が怖くて踏み出せない
公務員を辞めてよかったのか、それとも後悔が残るのか、その答えを探して検索された方が多いのではないでしょうか。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。
私は公務員を辞めていません。
辞めていった同僚を、同じ職場から見送ってきた側の人間です。
ですので、この記事に一人称の「辞めてよかった」という武勇伝は一度も出てきません。
代わりに書けるのは、辞めた人と残った人の両方を、数年単位で近くから見続けてきた記録です。
辞めた本人が書く記事は、どうしても自分の選択を肯定する方向に寄ります。
その点、見送った側なら後悔した人の話も同じ重さで書けます。
結論、辞めてよかったと言い続けている人と後悔に振れた人の差は、辞める前の数か月にほぼ集まっていました。
末路という言葉で検索してしまう不安も分かりますが、実際に見てきた範囲で末路と呼べる例は多くありません。
この記事は、よかった側と後悔側を同じ解像度で並べ、最後は不安を準備リストへ変える形で終わります。

- 現役の市役所職員
- 10年超の試験動向を把握
- 民間からの転職経験あり
- 予備校の受講経験あり
- 𝕏 で本音発信中 → @rakutame_com
市役所で働きたい人に現役職員としての知識と転職経験を情報発信しています。

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なお、この記事には転職エージェントの広告を1つも置いていません。
読者の方が転職しても私の収益にはならないので、背中を押す動機も引き止める動機も持たずに書けます。
※ここから先に登場する事例は、個人が特定されないよう複数の事例を組み合わせて再構成しています。
年代はレンジ、職種は大分類までにとどめ、自治体名や退職の時期、転職先の社名は書きません。
辞めてよかった人の共通点

ここでは、辞めたあとも「よかった」と言い続けている人に共通していた3つの型を取り上げます。
市役所全体の離職率は約1.4%前後で、そもそも辞める人自体が多くありません(2026年7月時点、市役所の離職率ランキングを見る)。
だからこそ、退職その後の姿を身近で追える立場は限られています。
以下は私が見送った範囲の傾向であり、公的な統計ではない点は先にお断りしておきます。
年収より時間が増えた

辞めた人は、やはり年収が上がったから満足しているのでしょうか。



私が見た範囲では、年収より先に時間が戻ってきたことを喜ぶ人のほうが多かったです。
結論、辞めてよかったと言い続けている人が最初に挙げるのは、年収ではなく自分で使える時間が増えたことでした。
理由は、公務員時代に失っていたものがお金ではなく時間だったと、辞めた後になって気づくからだと考えています。
繁忙期の残業、休日の呼び出し、議会前の張り詰めた空気は、離れて初めて重さが分かるようです。
たとえば20代後半から30代前半で事務職を辞めた型では、年収が微減でも満足度は上がっていました。
ある人は「給料は少し下がったけれど、平日の夕方が戻ってきた」と話してくれました。
子どもの行事に出られるようになった、という言葉も何度か聞いています。
逆に、時間は増えないまま年収だけ上がった人は、数年後にもう一度転職を考える傾向がありました。
在職中に副業の可否を調べ、小さく収入源を試していた人ほど、辞めた後の時間の使い方が上手でした(公務員の副業がどこまで可能かを確認する)。
つまり、辞めた後に幸せだと感じられるかは、年収の増減より時間の使い方で決まりやすいといえます。
準備してから辞めた人



準備といっても、何をどれくらいやればよいのか分かりません。



よかった側は、在職中に数か月かけて条件と数字を固めてから動いていました。
結論、よかった側にいちばん多かったのは、在職中に数か月かけて準備した人です。
理由は、辞めてから考え始めると、収入が止まった状態で判断することになるからだと感じています。
焦りは条件を下げますし、下げた条件で入った職場は続きにくい傾向がありました。
たとえば準備型と呼べる人は、有給の残り日数を確認し、スキマ時間で職務経歴書を書き進めていました。
ある人は「次が決まってから、辞める日を決めました」と振り返っています。
順番が逆だった人ほど、退職後の空白期間が長引いていた印象があります。
辞めた人が幸せになれるかどうかは、この順番を守れたかどうかで分かれていました。
準備型に共通していたのは、時間・裁量・年収のうちどれを最優先にするかを先に決めていたことでした。
優先順位が決まっていると、求人票の見え方に流されにくくなります。
そのため、辞めるかどうかより先に、在職中の数か月をどう使うかを考えるほうが結果に効いてきます。
専門を持って出た人



公務員の経験は民間で通用しないと、よく聞くのですが。



経験を言語化して持ち出せた人は、思っていたより評価されていました。
結論、数年後に年収まで回復していたのは、説明できる専門を持って出た人でした。
理由は、民間側が見ているのが肩書きではなく、任せられる仕事の中身だからだと思われます。
公務員の仕事は幅広い一方で、社外の人には中身が伝わりにくいという弱点を抱えています。
たとえば技術職の型では、資格や図面、現場管理の経験がそのまま実績として通用していました。
事務職でも、契約・法令解釈・多数の関係者を巻き込む調整は、置き換えの利く経験として説明できます。
ある人は「潰しが利かないと思い込んでいただけでした」と話していました。
逆に、経験を棚卸ししないまま出た人は、未経験枠から始めることになり回復に時間がかかっています。
どの職種へ向かうかで持ち出せる強みも変わるため、先に行き先の候補を眺めておくと選びやすくなります(公務員におすすめの転職先と職種の選び方)。
結局のところ、専門を持って出た人ほど、辞めてよかったという評価が数年後も変わりませんでした。
| 観点 | よかった側に多い | 後悔側に多い |
|---|---|---|
| 辞めるまでの期間 | 在職中に数か月かけた | 数週間で決めた |
| 転職先の決め方 | 譲れない条件を先に決めた | 求人票の印象で決めた |
| 年収の想定 | 一時的な下振れを織り込み済み | 下がらない前提だった |
| 家族との共有 | 数字で説明していた | 事後報告だった |
| 辞める理由 | 向かう先があった | 逃げ場を探していた |
| 公務員時代の経験 | 言語化して持ち出した | 潰しが利かないと諦めた |
この表は、私が見てきた範囲での傾向をまとめたもので、どちらかが正しいという意味ではありません。
辞めて後悔した人の話


ここでは、辞めたあとに後悔へ振れた人の話を、よかった側と同じ数だけ取り上げます。
後悔側を薄く書けば、辞めた本人が書くブログと同じ偏りが生まれてしまいます。
うまくいった人だけを数えないことが、見送った側の役目だと考えています。
読んでいて重く感じる部分もありますが、避けずにそのまま置いておきます。
なお後悔の中身は、辞めたこと自体ではなく辞め方に集まっていました。
勢いで辞めた人のその後



限界だと感じたら、先に辞めてしまうのは間違いなのでしょうか。



心身が危ない場合は別ですが、それ以外では立て直しに時間がかかっていました。
結論、後悔が長引いていたのは転職先を決めずに数週間で辞めた人でした。
理由は、収入が止まった状態だと、選ぶ側から選ばれる側へ立場が変わってしまうからだと思われます。
公務員には雇用保険がなく、退職しても失業手当を受け取れないのが原則です。
そのため、空白期間の生活費は貯金か退職手当で支える形になります。
たとえば見切り発車型と呼べる人は、退職の3か月後あたりから条件を大きく下げ始めていました。
ある人は「辞めたことより、次を決めずに辞めたことが悔しい」と話しています。
それでも、2社目で落ち着いた例が多かったのは覚えておいてよいところでしょう。
後悔の正体は退職そのものではなく、交渉力を失った状態で決めたことにありました。
ただし心身の不調が出ている場合は話が別で、休むほうを先に選んでほしいと思います。
年収が戻らなかった例



辞めたら年収は結局下がったままになるのでしょうか。



戻る人のほうが多い一方で、戻らなかった人にははっきりした共通点がありました。
結論、年収が戻らなかったのは、手当の存在を数えずに額面だけで比べた人でした。
理由は、公務員の年収に占める手当の比率が高く、転職先に同じ名前の手当が存在しないからです。
市役所職員の平均年収はボーナス込みでおおむね570万円前後という試算になります(2026年7月時点、市役所職員の年収と手取りを見る)。
ここから住居手当や扶養手当が消えると、額面が同じでも手取りは目減りします。
一方で、統計を見ると年収が下がりっぱなしになるとはかぎりません。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、40〜44歳の転職者のうち賃金が増加した人が45.9%、減少した人が29.0%でした。
45〜49歳でも増加46.4%・減少23.8%と、増えた人のほうが多い結果になっています(2026年7月時点)。
年代別の詳しい試算は別記事にまとめました(公務員40代50代の転職と年収の現実)。
退職手当の見込み額も先に把握しておくと、空白期間の耐久力を計算できます(公務員の退職金の相場を確認する)。
したがって、年収が戻るかどうかは運ではなく、手取りで比べたかどうかで分かれていました。
末路と呼ばれる誤解



公務員を辞めた末路は悲惨だと書かれていて、怖くなってしまいます。



見送った側の実感としては、末路と呼べる例は少数でした。
結論、公務員を辞めた末路という言葉が指すような状態は、私が見てきた範囲では少数でした。
理由は、末路として語られる話ほど極端なぶん、記事や書き込みとして残りやすいからだと考えています。
順調に働いている元同僚は、わざわざ自分の近況を発信しません。
結果として、検索で目に入るのは苦戦した話に偏ります。
とはいえ、苦しい時期を通った人が確かにいたことも書いておくべきでしょう。
短期離職型では、1社目が合わずに早期退職し、立て直しに1年ほどかかっていました。
それでも、2社目で腰を落ち着けた例が多かったというのが実際の着地です。
ある人は「末路という言葉に怯えていた時間のほうが、実際よりつらかった」と言っていました。
そこで、恐怖を持ち続ける代わりに、不安を準備項目へ置き換えるのがおすすめです。
収入が止まる不安は生活費の何か月分を貯めるかに、信用の不安は住宅ローンやカードの手続きを先に済ませるかに変換できます。
言い換えるなら、末路かどうかを決めるのは退職の可否ではなく、辞める前に何を用意したかです。
| 型 | 辞めた時期の状況 | 直後 | 数年後の落ち着き先 |
|---|---|---|---|
| 準備型 | 在職中に転職先を確保 | 年収は微減 | 裁量が増え定着 |
| 専門型 | 資格・技術を積んで出た | ほぼ横ばい | 公務員時代を超える例あり |
| 家庭優先型 | 時間を取り戻すのが目的 | 年収は下がる | 満足度は高いまま |
| 見切り発車型 | 転職先未定で退職 | 空白期間が発生 | 落ち着くまで時間がかかる |
| 短期離職型 | 1社目が合わず早期退職 | 立て直しが必要 | 2社目で安定した例が多い |
| 出戻り型 | 経験者採用で公務に復帰 | — | 制度上は可能 |
この6つの型は、個人が特定されないよう複数の事例を組み合わせて再構成したものです。
見送った側から見た違い


ここからは、この記事でしか読めない部分に入ります。
辞めた人の記事は数多くありますが、辞めた人と残った人の両方を追える立場は多くありません。
同じ年に一方は外へ出て、もう一方は庁舎に残り、数年後にどう変わったのかを並べて書きます。
どちらが勝ちという話ではなく、抱える不安の種類が入れ替わるという内容になります。
向き不向きの整理もあわせてどうぞ(公務員に向いている人・向いてない人)。
辞めた人と残った私



残った側から見て、うらやましいと感じることはありますか。



正直なところありますが、こちら側にも別の不安が残り続けています。
結論、数年後に差が出たのは収入ではなく、抱えている不安の種類でした。
理由は、辞めた側と残った側で、コントロールできる範囲がまるごと入れ替わるからだと思われます。
辞めた同僚が抱えるのは、先が読めないという不安です。
一方で残った側にあるのは、このまま何も変わらないのではという不安になります。
私自身、異動の内示を待つ時期に、自分では何も選べない立場だと感じることがあります。
辞めた人は働き方を選び直せる代わりに、選び直した責任も自分で背負っていました。
ある人は「不安がなくなったのではなく、種類が変わっただけでした」と表現しています。
収入面では、残った側が定期昇給で緩やかに上がるのに対し、辞めた側は下がる年と戻る年を経験します。
そのため、辞めるかどうかはどちらの不安なら引き受けられるかという選択に近いといえます。
辞める人は優秀なのか



優秀な人から辞めていく、という話は本当なのでしょうか。



半分は当たっていて、半分は言葉の使い方がずれていると感じます。
結論、辞めていったのは能力の高い人というより、外でも通じる形に経験を整理できた人でした。
理由は、庁内での評価軸と転職市場での評価軸が、必ずしも重ならないからだと考えています。
辞める人は優秀なのかという疑問も、どちらの評価軸で見るかで答えが変わります。
庁内で高く評価されるのは、前例と手続きを崩さずに大量の案件を処理できる人です。
一方、外で評価されやすいのは、前例のない状況で決めた経験を語れる人でした。
この2つは重なることもありますが、別物として扱ったほうが実態に近いようです。
たとえば、庁内の評価が真ん中あたりだった人が、外へ出て一気に伸びた例も見ています。
この例を見るかぎり、優秀だから辞めたという説明では足りないと感じました。
逆に、庁内でエース級と呼ばれた人が残り続けているケースも珍しくありません。
辞めた理由として多かったのは、能力への自信ではなく、10年後の自分が想像できたことでした。
想像できた未来を望まなかった人が、先に動いていたという整理になります。
ですので、優秀だから辞めるのではなく、外向きの言葉を持てた人から順に辞めていく、が実感に近いです。
戻ってきた人はいるか



いちど辞めたら、もう公務員には戻れないのでしょうか。



経験者採用という入口があり、実際に戻ってきた人もいます。
結論、辞めた後に公務へ戻る道は制度としてきちんと用意されています。
理由は、多くの自治体が民間経験者を対象にした採用枠を設けているからです。
年齢上限が新卒枠より高く、民間での経験がそのまま受験資格になる形が一般的といえます。
実際、出戻り型として数年後に公務へ復帰した例を見てきました。
ただし、元の自治体に戻れるとはかぎらず、勤続年数や給料の号給も引き継がれないことが多いです。
ある人は「戻れる道があると知っていたから、思い切って出られました」と話していました。
この一言は、末路への恐怖を和らげる材料として覚えておく価値があると思います。
受験資格や試験の中身は自治体ごとに違うため、募集要項で確認してください(経験者採用で公務員に戻るルートを見る)。
つまり、退職は片道切符ではなく、戻る選択肢を残したまま外へ出ることもできます。
| 観点 | 辞めた同僚に起きたこと | 残った側に起きたこと |
|---|---|---|
| 収入の動き | 下がる年と戻る年がある | 定期昇給で緩やかに上がる |
| 時間の使い方 | 働き方で大きく変わる | 部署の繁忙期に左右される |
| 選択肢 | 自分で選び直せる | 異動で変わるのを待つ |
| 不安の種類 | 先が読めない不安 | 変わらないことへの不安 |
| 社会的信用 | 一時的に弱くなる | 維持される |
残った側の収入がどう推移するかは、年収記事の年齢別モデルを見ると具体的につかめます。
辞める勇気が出ない時


ここまで読んで、それでも踏み出せないという方に向けた最後の実務パートです。
先にお伝えしておくと、決断を急がせるつもりはまったくありません。
勇気が出ないという状態は、情報が足りていないだけということも多いからです。
実際、分かれ目になっていたのは決意の強さではなく、手元にある材料の量でした。
そもそも辞めるか残るかで迷っている段階なら、決断前の整理に絞った記事もあります(公務員は転職しない方がいい?判断軸を検証)。
そこで、辞める前に埋めておきたい材料を順番に並べていきます。
もったいない論の正体



周りから、辞めたらもったいないと何度も言われています。



その言葉の中身を分解すると、意外と小さくなることがあります。
結論、もったいないという言葉の正体は、これまで払ってきた時間への未練であることが大半です。
理由は、そこで語られているのが将来の損得ではなく、過去に費やした受験勉強や勤続年数だからです。
過去に使った時間は、残っても出ても戻ってはきません。
そこで、もったいないの中身を安定・退職手当・社会的信用の3つに分けてみてください。
安定は職場ではなく、稼ぐ手段を2つ以上持てているかで測り直せます。
退職手当は勤続年数から見込み額を計算でき、金額として比較できる材料に変わります。
社会的信用は、住宅ローンやカードの審査を在職中に済ませておけば大きく和らぐ問題でした。
ある人は「もったいないと言ってきた人は、誰も責任を取ってくれませんでした」と話しています。
それでも動けない場合、心理的な壁の正体を先に見ておくと整理が進みます(市役所から転職できない理由と心理的な壁)。
要するに、もったいないは分解すれば計算できる項目になり、感情のまま抱え続ける必要はありません。
辞める前にやること



まず何から手をつければよいのか、順番が知りたいです。



お金の計算、経験の棚卸し、審査の前倒し、この3つからで十分です。
結論、辞める前にやることは在職中にしかできない手続きから片づけることに尽きます。
理由は、退職すると審査や制度の条件が一気に厳しくなるからです。
順番としては、まず生活費の何か月分を貯めるかを金額で決めてください。
次に出しておきたいのが、手当を除いた手取りベースの下限ラインです。
3つ目に、住宅ローンやカードなど信用が必要な手続きを在職中に済ませます。
4つ目は、担当してきた業務を成果と数字の形に置き換えた職務経歴書づくりです。
5つ目に、時間・裁量・年収のどれを最優先にするか、家族と数字で共有しておきます。
最後に、退職の切り出し方と引き止めへの返し方を用意しておくと当日あわてません(退職の切り出し方と引き止め対処を見る)。
この6つが埋まった時点で、勇気の問題は準備の問題へ置き換わっているはずです。
家族に反対されたら



家族が反対していて、話し合いが前に進みません。



反対の理由は感情ではなく、生活が崩れる心配であることが多いです。
結論、家族の反対は数字で説明すると和らぐことが多かったです。
理由は、反対の中身が退職そのものではなく、生活が立ち行かなくなる不安だからだと考えています。
気持ちだけで説得しようとすると、不安の大きさは変わりません。
たとえば、貯金額と月々の支出、転職後の手取り下限を紙に書いて共有した人がいます。
その人は「反対されたのではなく、説明していなかっただけでした」と振り返っていました。
反対に、後悔側に多かったのは事後報告で、家庭内の関係がこじれた例も見ています。
引っ越しを伴う転職なら、子どもの学校や配偶者の仕事も同じ紙に並べる必要があるでしょう。
それでも折り合いがつかない場合は、期限を決めて在職中の転職活動から始めるのが現実的です。
結局のところ、家族は敵ではなく、同じ数字を見れば一緒に考えてくれる相手になります。
準備の次に迷うのは、どの業界や職種へ向かうかという行き先の問題です。
よくある質問|辞めた後


ここでは、辞めた後について読者の方から届きやすい質問を5つ取り上げます。
いずれも本文で扱いきれなかった論点で、検索でよく並ぶ疑問を選びました。
回答はあくまで私が見送ってきた範囲の観察と、公開されている統計に基づく内容になります。
個別の事情によって答えは変わるため、最終的にはご自身の数字で確かめてください。
- 辞めた人は後悔していますか?
-
後悔した人の割合を示す公的な統計は、調べたかぎり見当たりませんでした。
そのため、何%が後悔しているという数字は本記事では出せません。
私が見送った範囲では、後悔が長引いたのは転職先を決めずに辞めた人に偏っていました。
- 辞めた末路は悲惨ですか?
-
末路と呼べるほど厳しい状態になった例は、私の周囲では少数でした。
理由は、順調に働いている元同僚ほど近況を発信しないため、苦戦した話だけが目に入りやすいからです。
ただし空白期間が長引いた例は実際にあり、貯金と手取り下限の準備で防ぎやすくなります。
- 40代50代で辞めるのは無謀ですか?
-
無謀と決めつけられる数字は出ていません。
厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、40〜44歳の転職者のうち賃金が増加した人は45.9%でした(2026年7月時点)。
年代別の年収や退職手当の試算は公務員40代50代の転職と年収の現実にまとめています。
- 辞めた後に公務員へ戻れますか?
-
多くの自治体が民間経験者向けの採用枠を設けており、制度としては戻れます。
ただし元の自治体に戻れるとはかぎらず、勤続年数や給料の号給も引き継がれないことが多いです。
受験資格の詳細は経験者採用の仕組みを解説した記事で確認できます。
- 辞める勇気が出ない時は?
-
勇気を出そうとするより、材料をそろえるほうが前に進みやすいです。
生活費の目標額、手取りの下限、信用が必要な手続きの3点を先に片づけてみてください。
それでも動けないなら、辞めずに在職中の転職活動から始めるのがおすすめです。
まとめ|辞めてよかった人


結論、公務員を辞めてよかったと言い続けている人は、辞める前の数か月を丁寧に使った人でした。
反対に後悔が長引いたのは、決意が足りなかった人ではなく、準備の順番を逆にした人です。
辞めた人が幸せかどうかは、辞めた事実ではなく、その前の数か月の使い方で分かれます。
私は辞めていない立場なので、背中を押す言葉も引き止める言葉も持ち合わせていません。
それでも、両方の道を近くで見てきた記録は、決める材料として役立つはずです。
- よかった側は年収より時間の回復を挙げた
- 後悔の中身は退職ではなく辞め方に集中
- 末路と呼べる例は見送った範囲では少数
- 辞めた側と残った側は不安の種類が入れ替わる
- 勇気の問題は準備リストへ置き換えられる
公務員として働き続ける場合の利点と難点は、別記事で正面から整理しました(公務員のメリット・デメリットを見る)。
そのうえで、まだ気持ちの整理がついていないなら、辞めたいという感情の中身を先に分解してみてください。
どちらを選んでも、数年後に納得できていれば、それが辞めてよかったの答えになると思います。











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